「なんだろう?」
からでも学べる、
舞台照明の世界
2015年入社
川越工場 製造部 検査課
保健医療技術学部 理学療法学科卒

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事務職から技術職へ、興味を仕事に

前職はリハビリ医療の仕事に携わっていました。数年働いた後に転職を考えるきっかけがあり、松村電機製作所に事務職として入社しました。以前とは全く違う分野の事務なので伝票を見ていても、「これは何の機器の、どんな基板なんだろう?」と思うことが多くありました。仕事上、伝票を振り分けるため、製造に関わる製品をちゃんと知っておきたいと思い始めるようになりました。私自身、音楽ライブに行くことが多く舞台照明の世界には以前から惹かれるものがあったので、「色々知りたい!」と興味津々でした。

まずは、この時の「なんだろう?」から始まった興味を当時の上司に伝えてみたところ、なんと検査課研修に参加することに! おそらく事務職の女性では初めて検査課研修に参加したのではないかと思います。研修では約2カ月、照明操作卓とスポットライトに実際に触れ、製品知識を学んでいきました。研修を通して検査業務に魅力を感じ、現在の製造部検査課で照明操作卓の検査業務を担当することになったのです。前職は医療関係でしたので勝手は異なりますが、以前とは違うやりがいを感じています。

製品とお客さまをつなぐ最終チェック

検査課の業務は、設計部で作成した納入仕様書(仕様内容や図面など)をもとに製作した製品の検査になります。お客さまに納品される前の最終チェックが、私たち検査課の仕事。最初は納入仕様書に則って製作されているのかをひとつずつ検査です。検査業務は、数時間で済む製品から5日くらいかかる大型で複雑な製品までありますが、納入現場によって製品はさまざま。物件ごとに担当がつき納入されるすべての製品の検査業務を行っていきます。検査項目は製品によって決まっていますから、一つひとつチェックしていく必要があるのです。一つの物件のすべての検査が終わった瞬間には、大きな達成感がありますね。
 検査業務の次は工場立会検査を行います。この検査は、納入仕様書通りに製品ができているか、お客さまに確認してもらう業務。検査課に配属されて3年目には、ようやく立会検査を担当することになりました。私は緊張すると早口になってしまうので、身振り手振りを交えながらゆっくりと説明することを心掛けました。設備担当の方であれば使用するシーンを想定しながら詳しく説明をしなくてはなりませんが、初めてのお客さまは設備担当の方ではなかったので専門用語を避け、ひとつずつ確認しながらの説明でした。無事に説明を終え、先輩にもほめていただけたことは今でも印象に残っています。その後、納入現場へと出荷し私たち検査課の仕事は完了です。

1日の流れ

真面目にコツコツ、
検査課に必要な心構えとは

検査課へ移ってからは、日々学びがあります。最初はわからないことだらけでしたが、研修制度のおかげですぐに舞台照明に関する基礎知識や製造に必要なスキルを身につけることができました。また、私はわからないことはすぐに聞く性格なのもあって、毎日の業務でも先輩方には色々と教えていただいています。検査課へ移って4年目の現在、徐々に規模の大きい現場を任せてもらえるようになってきました。最後まで自分の力だけでやり遂げられた時は、成長しているなと実感します。

舞台照明と聞いて、難しそうと思う方も少なくないと思います。私も検査課に移る前は、電気設備に触れたことがなく、最初のうちは「壊れたらどうしよう…」とびくびくしていました。電気を入れる前に、「これであっていますか?」と必ず先輩に聞いていましたから(笑)。でも、松村電機製作所では電気や舞台に詳しくなくても学んでいくことができる環境が整っています。もし、「専門分野が違う」、「電気を取り扱うんでしょ」、とあきらめている方がいるのであれば、「まずは、挑戦してみて!」と伝えたいです。私は事務職から舞台照明への興味で転属できましたから。私は「真面目な性格」と言われることが多いので、コツコツと取り組んでいく検査課の仕事が向いているなと感じています。気になることに真面目に取り組んでいける性格であれば、きっと活躍していけると思います。